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Atelier Sawano

TUBBY'S GROOVE (LP) - TUBBY HAYES QUARTET

TUBBY'S GROOVE (LP) - TUBBY HAYES QUARTET

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Promotion Épuisé
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完売

TUBBY’S GROOVE (アナログ盤)

タビー・ヘイズ・カルテット

Release Date : 10/30/2009
Product Number : TAP29
Recording : 1959
Format : LP 12inch
Note : TEMPO原盤(イギリス)/ mono / 重量盤

TEMPOレーベル復刻第6弾!テナー・サックス&ヴィブラフォンを多彩&自在に操るタビー・ヘイズのプレイにノック・アウト。生まれる「GROOVE」は快感の一言に尽きる。

*本作品ライナーより抜粋*

オープニングA-1はアート・ペッパーの名演で知られるChano Pozoの代表曲『Tin Tin Deo』だ。Seamenのドラムに乗りShannonがリフをはじく。Tubbyがテーマを吹き始めた瞬間からもう鳥肌ものだ。全てが音の海となり波を創り上げその波に飲み込まれないようじっと耐えるが、限界だ。ピアノの音が生音に限りなく近い。Shannonのバッキングが凄まじく冴えわたり、まるでバルネのRCAのデューク・ジョーダンを思い起こしてしまう。このエンジニア、Michael Mailesはタダものではない、素晴らしいエンジニアだ。テーマの後に飛び出すTubbyのソロからがスゴイ。そのアドリブの一音目から他メンバーを置き去りにし、一人異次元でプレイする。この約7分間にわたりTubbyは何かにとりつかれた様な怒涛のソロを展開し、その比類ない、インプロビゼーションはどこから湧きあがってくるのか、抒情的かつ正確無比な一音一音の旋律でこのアドリブを形成している。いわばトップを飾るに相応しい渾身の一曲である。A-2は雰囲気を変え、このアルバムでは唯一のビブラフォンプレイの『Embers』だ。TubbyのビブラフォンはVictor Feldmanからその手ほどきを受け、習得するのにそれ程時間はかからなかったと言う。幼いころのピアノの影響であろうその美しいテーマでは、彼の作曲センスを存分に引き出した曲となっている。Terry Shannonのショートソロが心憎い演出となる、心温まるほっと一息できる演奏だ。A-3『Like Someone in Love』におけるTubbyのソロは一言でいえば実にメロディアスである。体全体をドップリと包み込んでくれる音色、その包容感がたまらなく良い。このAサイドは、Tubbyの独壇場と言えるが、Bサイドではこのカルテットの真髄と個性を明確に捉えた素晴らしいサイドとなる。

B-1『The surrey with the fringe on top』ではTubby自身が最高のライバルであると評した、ロリンズの58年録音、Blue note盤『Newk’s time』からBサイド収録の同曲を意識したのであろう。ロリンズはドラムスとのデュオで演っているが、こちらはカルテット。最初から迫力ある演奏が存分に楽しめる。Seamenのドラミングに心躍らせバシャバシャと降り注ぐ音を全身でたっぷりと浴びよう。Tubbyのソロは寸分の狂いもなく摩天楼を築きあげる。一瞬たりとも息を抜けない高速アドリブにただただひれ伏すばかり。このカルテットの良さが色濃くでたこのアルバムでのベストトラックだ。B-2『Sunny Monday』はJohn Hines によるスローワルツだ。ブリッジは4ビートを奏でTubbyは実にスインギーな味わい深い演奏に終始している。B-3『Blue Hayes』はTubbyの尊敬する黒人ミュージシャンへのトリビュートブルースでShannonのオ-プニングソロは彼の最も得意とするところ。絶妙な間とセンスはこのスローナンバーにしっかりと呼応する。ゆったりとはいるTubbyのソロは、余裕すら感じられる。

これら6曲を通してTubbyが語りたい真実を存分に体験して欲しい。先にも述べたがこのアルバムはTubby Hayesのそれまでの集大成であり分岐点である。彼のやる気がひしひしと伝わってくる名盤と言えよう。この澤野復刻の生々しい“音”でこの名盤を確実にあなたのものにして欲しい。

Text by 足立 豪樹

【本製品の収録曲順に関するお詫びとお知らせ】
SIDE B 収録曲「Tr.2 Sunny Monday」と「Tr.3 Blue Hayes」が、オリジナル盤の曲と入れ替わっています。

●オリジナル盤の収録順
Tr.2 Sunny Monday
Tr.3 Blue Hayes

●弊社製品の収録順
Tr.2 Blue Hayes
Tr.3 Sunny Monday

※本製品のジャケット、盤面に記載の曲順は、オリジナル盤と同じです。実際に盤に録音された音のみが入れ替わっています。

FEATURED ARTISTS
Tubby Hayes : tenor sax, vibraphone
Terry Shannon : piano
Jeff Clyne : bass
Phil Seamen : drums

TRACKLIST
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