NATURAL - MARIELLE KOEMAN & JOS VAN BEEST TRIO
NATURAL - MARIELLE KOEMAN & JOS VAN BEEST TRIO
マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ
Release Date : 10/23/2015
Product Number : AS146
Recording : 2015
Format : CD
スウィンギンな歌声が日常に彩を添える。花を贈られたような、幸せな気持ちになる一枚。
ジャズを歌う、その想いを届けるということは、花を生けたり贈ったりすることに似ている。オランダのマリエル・コーマンは聴き手の心に華を添えるシンガーだ。彼女はいつもその曲の大切な想いに寄り添い、潔く儚く、たゆまぬ心を込める。
前作から3年、今作の『Natural』は軽やかなスウィングにあふれる15の花束。リズムセクションのリードを執るのはもちろん、マリエルの最愛の夫であるヨス・ヴァン・ビースト(p)で、今回はピアノ+ギター+ベースというドラムレスのトリオ編成を採用。コロコロと粒のようなリズムワークが、全体に明るい印象を与える。
まずボッサのリズムとスウィング感覚が溶け込む「’S Wonderful」で幕を開け、続く「I Hear Music」では、チャーミングな歌声と軽い4ビートが美味しい “コーヒージャズ”を堪能。ブロッサム・ディアリーで有名な「Plus je t'embrasse」はフレンチのエスプリが効いた花のよう。この甘く香るラヴソングは、小粋なリズムセクションによって更にブラッシュアップされ、気品の中にあるマリエルのチャーミングな一面を見事に引き出している。また今回は、ビースト夫妻のご子息、ヨス・ヴァン・ビースト・ジュニア (ds)を2曲で起用。「East of the Sun (and West of the Moon)」の安定したブラシワークが特に素晴らしく(まさに今後が楽しみな才能!)、マリエルのおおらかな歌声と、一粒一粒の音が生きているかのようなコントラストを楽しめる。
マリエルとヨスの音楽は、何気ない日常を温かく彩ってくれる「花」だと思う。このアルバムは花を贈るように誰かに贈りたい、幸せな一枚だ。
FEATURED ARTISTS
Mariëlle Koeman : vocal
Jos van Beest : piano
Joost Zoeteman : guitar
Evert J. Woud : bass
TRACKLIST