(((AIR))) - MIRABASSI, BOLTRO, FERRIS
(((AIR))) - MIRABASSI, BOLTRO, FERRIS
ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ
Release Date : 11/12/2003
Product Number : SKE333036
Recording : 2003
Format : CD
天才ミラバッシの『美』に陶酔せよ!進化し続けるミラバッシがまたも開くJazzのフロンティア。あなたは今Jazzの歴史の証人となる。ピアノ・トロンボーン・トランペットという新しい形態のトリオは息を飲むような感動をもたらす。
ジョバンニ・ミラバッシ待望の新作だ。余りにも感動的なライブ盤のあと、彼がどんな姿で我々の前に現れるか、期待と不安は相半ばした。そのくらい前作は素晴らしく、その前の二つの作品も素晴らしかったからだ。仏の顔も三度なら、四回目の感動は何によって購うのか。正真正銘の才能以外には有り得ない。そしてミラバッシは試練とも言えるこの課題を見事にクリアしてみせた。
もし、あなたがtp、tb、pという変則的なフォーマットに先入観を持ってこの作品を遠ざけるなら、それは大変な損失を意味する。ハンコックにSpeak Like a Childという傑作があり、そこで用いられたホーンセクションはピアノ・トリオに鮮やかな色彩を加味している。が、このアルバムを聴いてしまうと、それが単なるアレンジメントの新機軸でしかなかったことに気づいてしまう。ミラバッシはたった二本のホーンでもって信じ難いほどドリーミィな音像を出現させ、のみならず、それらはそれぞれに独自性を与えられて機能している。つまり、これはトリオの新しい形態であり、しかも驚くほど完成されているのだ。今までに耳なじみのTr.2や10を聴けばここで何が行われているか理解できる。
正直、それだけでこれが天才の仕事であると表現することに何の躊躇もない。しかも、この作品は、またも美しすぎるのだ。マイルスはクリシェを排し、それのみを才能の証とした。彼がいたとしたらミラバッシをどう評価しただろう。あなたが音楽を愛するなら、この作品はぜひ体験しておくべきだ。それはもはや義務ですらある。
FEATURED ARTISTS
Giovanni Mirabassi : piano
Flavio Boltro : trumpet
Glenn Ferris : trombone
TRACKLIST