ELSA - ARNOLD KLOS TRIO
ELSA - ARNOLD KLOS TRIO
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ELSA
アーノルド・クロス・トリオ
Release Date : 04/24/2009
Product Number : AS086
Recording : 2008
Format : CD
FEATURED ARTISTS
Arnold Klos : piano
Jos Machtel : bass
Eric Ineke : drums
TRACKLIST
アーノルド・クロス・トリオ
Release Date : 04/24/2009
Product Number : AS086
Recording : 2008
Format : CD
囁け、本当に愛してるなら。ビル・エヴァンスへの深いリスペクトを血肉として……完成されたアーノルド・クロスのピアニズムに歓びが溢れます。
大阪人にとって最も強力な愛の言葉は何か?それは「好っきやねん」である。何を言い出すのかと思われるであろう。これは、愛情表現についての話なのだ。「愛している」はカッコいい。しかし、口にするのはためらわれる。気持ちがホンモノであるほど、むきだしの言葉はうそ臭く感じられ、想いが深いほど表現自体は控え目になるのではなかろうか。え?「好っきやねん」のどこが控え目なのか、ですって?言葉はごく普通。けれども、それを声に出す人間の態度に真心を込める、という表現方法だからです。
アーノルド・クロス、二年ぶりの新作を聞いて、彼のピアノから「好っきやねん」が聞こえた気がした。彼自身が何度も口にしているビル・エヴァンスへのリスペクト。その彼が選びに選んだエヴァンス印がTr.1、3、8、11と4曲ある。分かる人には分かるだろうが、まあこれが何とも「濃い」選曲なのだ。Tr.1など、「取り扱い注意」レベル。さぞやどっぷりエヴァンスか……と思うと、意外や、実に肩の力が抜けたイイ感じの演奏なのだ。そこで、「愛」の深まりに気づく。表面をなぞるなんて、もう必要ない。エヴァンスは、アーノルド・クロスの血肉になったのだのだな、と。そこに、完成されたクロスのスタイルを見る。それがエヴァンスへの「好っきやねん」なのだ。尤も、Tr.6を聞けば「おお、エヴァンス!」。心憎い。見事なり、だ。
ちなみに、春の、甘い、けれども少し空ろな気分をヴィジュアル化したジャケットも最高!というわけで、私、このCDが「好っきやねん」。
FEATURED ARTISTS
Arnold Klos : piano
Jos Machtel : bass
Eric Ineke : drums
TRACKLIST