PRIMA O POI - GIOVANNI MIRABASSI TRIO with FLAVIO BOLTRO
PRIMA O POI - GIOVANNI MIRABASSI TRIO with FLAVIO BOLTRO
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PRIMA O POI
ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ with フラヴィオ・ボルトロ
Release Date : 11/22/2005
Product Number : AS053
Recording : 2005
Format : CD
FEATURED ARTISTS
Giovanni Mirabassi : piano
Gildas Bocle : bass
Louis Moutin : drums
Flavio Boltro : trumpet, fluegelhorn
TRACKLIST
PRIMA O POI
ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ with フラヴィオ・ボルトロ
Release Date : 11/22/2005
Product Number : AS053
Recording : 2005
Format : CD
至上の美が、透明な霧のようにあなたを包みこむ。ミラバッシ節とも呼ぶべき絶対的なピアニズム。その精緻なる和声と音列から堪えきれないようにして溢れ滴る感傷の響き。問答無用の一枚。
偏ったものの見方をいきなり披露させていただくが、「天才は感傷的になれる権利がある」と思っている。感傷的である、ということはどういう場面でも揶揄の対象となりがちだが、こと芸術的な評価となるとセンチであること殆ど即ち悪、だったりする。
しかし、図抜けた才能が明白である場合、それはどういうわけか指摘されにくい。持っているものがスゴイとどんなことも正当化できてしまったりする。三島由紀夫の作品の多くはメロドラマみたいなものだが、あの珠玉の文体の前にまさしく泣く子も黙るのと同じだ。現役ジャズメンでそれを探すならキース・ジャレットとパット・メセニーが双璧か。バッハの難曲も軽々とこなすキースがソロ・パフォーマンスでピアノの下に潜ろうと、誰しも認めるギター・マスターのパットが正味のフォークソングをクサく演ろうと文句など出るわけがない。
さてミラバッシ。「私の文章では君のことを天才と呼んでいるんだ」「それは僕には大げさだね」という会話を初来日時に本人と交わした。彼の言葉が本音かどうかは分からないが、そんなことはどっちにしても表現の受け手が決めればいいことだ。ひとつ言えるとすれば、あなたが今手にしているCDこそ何かの証である、ということ。
今回は「(((AIR)))」で共演ずみのFlavio Boltroのtpを迎えた三曲が彩りになってはいるものの、本質にあるのはミラバッシ節とも呼ぶべき絶対的なピアニズムだ。その精緻なる和声と音列から堪え切れないようにして溢れ滴る感傷の響き。オ、オイシすぎる。問答無用の一枚だ。
FEATURED ARTISTS
Giovanni Mirabassi : piano
Gildas Bocle : bass
Louis Moutin : drums
Flavio Boltro : trumpet, fluegelhorn
TRACKLIST