ONE MORE TIME - MAL WALDRON TRIO

ジャズの深遠を凝縮したエキスを味わえる珠玉の名盤！ジャズ・ピアニストのマエストロ、マル・ウォルドロンの境地がありのままに！

「孤高のジャズ・ピアニスト」として語られて久しいマエストロ、マル・ウォルドロンはさらに素晴らしい境地に達しています。ミンガス、ドルフィー、コルトレーン、ビリー・ホリデイ他、ジャズ史上に燦然と輝く巨星ミュージシャンたちに信頼を置かれる中で、マルも、鍵盤に指を置くや否や、わずか数小節でジャズという音楽の 深みを感知させてくれる、ジャズのエキスのような人物へと凝縮しました。

旧友達が 次々と先立つ世代となり、彼らを送ることの哀しみを他の誰よりも痛切に感じるマエストロだけに、ソロで演じたオリジナル名曲「オール・アローン」深さときたら……。ジャズは時代と共にどのように移り変わろうとも、マエストロ・マルは「自分の音」にこだわることで、かつて裸の心で付き合った巨星達の思い出がそこにシンクロしてくることを願っているかのようです。

こだわりにかけてはマルに勝るとも劣ら ない個性派サックスのベテランでマルの長年の友スティーヴ・レイシーとの音の語らいも深遠です。やはりマルのオリジナル名曲「ソウル・アイズ」で、二人の突き抜けたような明るさを聴く時に感じる心の震えこそ、本物を味わうときの特権です。ジャズのエッセンスが凝縮されています。