NEW YORK REVISITED - VLADIMIR SHAFRANOV TRIO
NEW YORK REVISITED - VLADIMIR SHAFRANOV TRIO
NEW YORK REVISITED
ウラジミール・シャフラノフ・トリオ
Release Date : 12/24/2006
Product Number : AS062
Recording : 2006
Format : CD
ヴォヴァ、NYC(ニューヨーク)に帰る。久しぶりに訪れた「ジャズの故郷」で旧友は待っていた。名手たちならではの円熟のセッションがここに!演奏者たちの「気分の良さ」が聴く者たちにもふんわりとした幸福感を届けてくれる気がする。
ジャズの故郷は何処か?ニュー・オーリンズ。これは模範的な回答だろう。「ジャズ学」を修めるならそこから始めるべきだ、とは分かっている。けれど、ビ・バップ以降の音楽に取り憑かれた者はもうひとつの街の名をどうしても口にしたくなるのではないか。ニュー・ヨーク・シティ、ビッグ・アップル。パーカーやガレスピーやモンクがそこで繰り広げたアフターアワーズの演奏から「我々の」ジャズは萌芽したのだから。
ロシアに生まれ、イスラエルからフィンランドに移ったのち、30代の半ばにしてウラジミール・シャフラノフはこの「ジャズ世界の首都」に辿り着いた。さながら亡命者のように、自らの音楽を表現すべく彼は旅し続けたのだ。思いは一入であったろう。今や北欧を代表するジャズマンとなった彼が久しぶりに訪ねた「故郷」では旧友たちが待っていた。ベースのジョージ・ムラーツ、ドラムスのビリー・ハート。腕も気心も知れた名手たち。演(や)るのはあの頃のレパートリーに加えてこの街を離れていた間に身につけたジョビンやクラシックのアダプテイションだ。どう?なかなかゴキゲンだろ?そんな語り合いがあったか、なかったか……シャフラノフがいつもよりリラックスしているのはそういう理由(わけ)か。
かくして、彼の新作は傑作『WHITE NIGHTS』以来10数年ぶりのNYC録音となった。演奏者たちの「気分の良さ」が聴く者たちにもふんわりとした幸福感を届けてくれる気がする。心はずむ再訪の置き土産は極上のピアノ・トリオ。ごゆっくりとお楽しみ下さい。
FEATURED ARTISTS
Vladimir Shafranov : piano
George Mraz : bass
Billy Hart : drums
TRACKLIST