EVERYTHING FOR YOU - JOS VAN BEEST TRIO
EVERYTHING FOR YOU - JOS VAN BEEST TRIO
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EVERYTHING FOR YOU
ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ
Release Date : 12/15/2001
Product Number : AS019
Recording : 2001
Format : CD
FEATURED ARTISTS
Jos van Beest : piano
Evert J. Woud : bass
Rolf Breemer : drums
TRACKLIST
EVERYTHING FOR YOU
ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ
Release Date : 12/15/2001
Product Number : AS019
Recording : 2001
Format : CD
ジ・アート・オブ・センチメント 「感傷の詩人」ヨス・ヴァン・ビースト。季節を告げる風のように、繊細な音の群れがあなたの琴線を揺さぶる。
フルコース料理を注文すると、前菜が出てきた時点でコース全体の雰囲気というか、流れの気配は察することができる。結果として大変においしい料理であったにしてもその予感が外れてしまうと調和が取れていないような気がして何か落ち着かない。そんな経験をしたことはないだろうか?
これは一枚のCDにも応用の効く話だ。ゴッタ煮の魅力ということもあるのだけれど、ひとつのしっかりした色合いを感じさせてくれる作品にはやはり格別の魅力がある。ヨス・ヴァン・ビーストは前作『Because of You』で「発見」されたわけだが、今回は正真正銘の新作でアーティストとして真価を問われることになる。
Tr.1が流れ出した瞬間「来た、来た、来たーッ」と思う人は沢山いるはずだ。絶妙のイントロ。これを贅沢な前菜とするなら、すこしづつアクセントを変えながら進むコースは味わいこそ様々に、しかしあなたの期待を裏切ることなくデザートまで進行する。きっと程好く満腹するはずだ。ビーストのピアノは感傷的だ。甘く、やわらかな音がする。ことにスローバラードは選曲も相俟って深みにはまりそうな危うさがある。
物知り顔のマニアほどそんな世界を非難しがちだけれど、敢えて言いたいことがある。感傷的で何が悪い。甘くて何が悪いんだ。手間暇かけたフォン・ド・ボー煮込みの、これぞサワノ・テイスト。じっくり堪能していただきたい。Bon Appetit!
FEATURED ARTISTS
Jos van Beest : piano
Evert J. Woud : bass
Rolf Breemer : drums
TRACKLIST