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CONSIDERATIONS - JEAN-PHILIPPE VIRET TRIO

CONSIDERATIONS - JEAN-PHILIPPE VIRET TRIO

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CONSIDERATIONS
ジャン=フィリップ・ヴィレ・トリオ


Release Date : 05/26/2001
Product Number : SKE333016
Recording : 2000
Format : CD

たまらなくドラマティック ピアノ・トリオが生み出した壮麗な大伽藍。ときに堅固に、ときにこの上なく柔軟に目くるめく展開する美の世界。ベーシスト、ヴィレをリーダーとする三者対等の演奏集団の緊密なインタープレイは唯一無比。

いきなりで恐縮だがこのCDの1曲目は素晴らしい。まるで壮麗な建築だ。それもゴシックの尖塔を高々と突き上げた大伽藍を思わせる。そしてあなたはその陰影の中を彷徨い、時折光を投げかける空が嵐を孕んでいることに気付くだろう。2曲目3曲目と聴き進めば更に世界は奥行きと広がりを増していく……。

コントラバス奏者としての超絶技巧で頭角を現しつつあるジャン・フィリップ・ヴィレをリーダーとするこの三人はピアノ・トリオというよりも三者対等の演奏集団と呼ぶほうが相応しい。並外れた一体感のみが生み出せる緊密なインタープレイは、テーマとソロが有機的に結びついてもはや楽曲と呼びたいほどのドラマチックな完成度を誇る。時として、それはキース・ジャレットたちSTANDERDSを想起させるほどのものなのだ。三人がそれぞれ無名に近いことを思い合わせるとこれを驚異と呼ぶことに躊躇いはない。

ヨーロピアン・ジャズは単にヨーロッパ人が演奏したジャズなのではなく、それ自体紛れもない独特のフレイバーを持ったジャンルだ。敢えて言うならその本質は知性と感性のせめぎあいの果てに出現する美の世界なのではあるまいか。そう考えるとき、この作品はヨーロピアン・ジャズが長年かけて成熟し、時満ちて産み落とした最良の果実のひとつであることがはっきりする。

ピアノ・トリオ、モダン・ジャズのファンに止まらずあらゆる音楽の愛好者に聴いてもらいたい一枚だ。

Text by 北見 柊

FEATURED ARTISTS
Jean-Philippe Viret : bass
Edouard Ferlet : piano
Antoine Banville : drums

TRACKLIST
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