SPELLBOUND

品番:AS133

SPELLBOUND
エルマー・ブラス・トリオ

Elmar Brass : piano
Martin Gjakonovski : bass
Nicola Angelucci : drums

録音年:2013年 発売日:2013.7.19

SPELLBOUND…心を蕩かすピアニズム!際立つテクニックと豊かな歌心。
千変万化のピアノサウンドがあなたを魅了します。

価格 2,571円(税込)

試聴
ライナーノーツ
ブックマーク

…カッコええやん…と、Track2を聴いて思った。ELMAR BRASSの3年ぶり2枚目のASナンバーとなる新作の登場である。デビュー作、NIGHT DREAMERは、味のある選曲と抜群のテクニックに裏打ちされた歌心豊かな演奏によってファンの心を掴み、好評を博した。最初が良いと二番目で苦労するのは世の常というところ、いかがなるかと思いきや…。

前作と較べてはっきり変わったのはトリオの顔ぶれと、オリジナル曲の存在だ。その、唯一のオリジナルがTrack2なのだが、これが良い意味でイメージを裏切るファンキーな仕上がりになっている。今回もジャズ好きならニンマリするような選曲ながら、これを聴くと、更なるオリジナルにも期待したくなるというもの。このTrack 2を軸にしたTrack1〜3の流れはまさに出色だ。覇気に満ちたオープナーTrack1に続き、印象的なベースラインに導かれるファンキー・チューンTrack2、そして抒情的なワルツTrack3へとつなげられると、否応なくアルバムの世界に引きずりこまれてしまうことだろう。あとは様々に表情を変えるピアノの音色に酔えば良い。先にも触れたが、NIGHT DREAMERは好作品である。が、敢えて言うなら、まとまりが良すぎてフックに欠けるかも知れない。言わば、スマートなだけの男前みたいなものだ。そこへ行くと、この作品には一種のアクみたいなものがあって、それがイイ感じ。

ジャケットの写真を見ても思うが、3年の間にELMAR君は青年からオトコになったらしい。なるほど、聴くものをSpellbound(魅惑)するこのアルバムの秘密は、大人の「色気」だったのだ。 

Text by 北見 柊

 

copyright© 2013 SAWANO KOHBOH All rights reserved.